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クラミジアは目にも感染しクラミジア結膜炎になることもある!

心配している男性

クラミジアと聞くと、性器や泌尿器に感染して炎症を起こす病気というイメージを持つ方が少なくありません。クラミジア感染症で一番多いのは性器や泌尿器の炎症ですが、病原菌が別の部位の粘膜に感染して炎症を起こす場合があります。性器以外にクラミジアの病原菌が感染するケースで多いのは咽頭部(のど)ですが、眼球の粘膜に感染すると炎症(結膜炎)が起こります。

結膜炎の原因の多くは、人体に棲みついている常在菌や雑菌が眼球の粘膜に感染して繁殖するものです。常在菌が原因で起こる結膜炎であれば、抗菌剤が含まれた点眼薬を使用すれば比較的簡単に治療することができます。雑菌以外にもウイルスが原因で結膜炎になる場合がありますが、この場合には抗菌薬の点眼薬を投与して二次感染を防ぐ治療法が一般的です。抗生物質はウイルスに対して殺傷効果を持ちませんが、免疫細胞が病原体を排除することで治癒します。

雑菌やウイルス以外にも、クラミジアの病原菌が目の粘膜で繁殖して結膜炎を起こす場合があります。クラミジア結膜炎を発症した場合は雑菌に用いられるような抗菌薬では効果がなく、長期間にわたる治療が必要です。放置すると失明するリスクがあるので、早めに治療を開始することが求められます。

クラミジア結膜炎で多い感染経路は、性器・咽頭クラミジアから伝播することです。病原菌に感染した粘膜に触れた直後に目をこすると、眼球の粘膜に感染します。病原菌が含まれる唾液が目に入ったり、唾液でコンタクトレンズを湿らせて装着して伝染するケースもあります。

クラミジア菌が眼球の粘膜に感染すると、1日ほどの潜伏期間を経てから結膜炎を発症します。急性の封入体結膜炎を起こし、眼球の表面に多くの細菌が集まってカプセル状になった封入体や偽膜などが生成されます。発病すると、目の痒み・目やまぶたの腫れや痛み・異物感・膿を含む目ヤニなどの症状が出ます。

クラミジア結膜炎を発症した場合には、病原菌に有効な抗生物質を含む点眼薬や軟膏を使用して治療が行われます。有効な抗菌剤にはアジスロマイシン・ドキシサイクリン・エリスロマイシンがあり、7~10日間にわたり毎日投与する必要があります。

発展途上国ではクラミジア結膜炎は失明の原因で上位に占めるほど危険な病気で、発症した場合はすぐに眼科で診察を受けて適切な治療を受けるべきです。結膜炎を予防するためには、性器・咽頭クラミジアに感染した場合は早めに治療を受けて完治させることが大切です。