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B型肝炎やC型肝炎は性行為で感染する!

人から人に伝染する病気には、B型肝炎やC型肝炎などの肝炎ウイルスがあります。これらのウイルスに感染すると一過性の急性肝炎を発症したり、慢性化して慢性肝炎・肝硬変・肝臓がんを発症することが知られています。肝炎の病原体の感染経路は、母子感染や血液感染のほかに性行為があります。30年ほど前は集団予防接種で注射器の使い回しをしていたことが原因で血液感染をするケースがありましたが、現在は性行為がほとんどです。このため、B・C型肝炎は性感染症のひとつとみなされています。

免疫力が十分な成人がB型肝炎ウイルスに感染すると、約9割の人は急性肝炎を発症します。急性肝炎を発症すると1か月ほど発熱・黄疸・食欲不振などの症状が出ます。ただし急性肝炎を発症した人のうち2%は劇症化して、死に至る場合があります。急性肝炎を発症して治癒した後はウイルスが排除されて完治し、免疫を獲得することができるので感染しなくなります。

B型肝炎に感染した中で1割ほどの人は持続化してウイルスが体内にとどまり、20~30年かけて肝臓がんに移行します。免疫力が弱い乳幼児や新生児がウイルスに感染すると、慢性化します。

C型肝炎に感染すると約3割の人は一過性の肝炎を発症してから完治しますが、約7割の人は持続化してキャリアとなります。キャリアになると20~30年をかけて順番に慢性肝炎・肝硬変・肝臓がんになり、死に至る危険性が高くなります。

B・C型肝炎ウイルスは血液や性分泌液などに多く含まれるので、性交やオーラルセックスなどが原因で感染する恐れがあります。米国のデータでは、複数のパートナー(4か月間に5人以上)と性交渉をした経験のある人のうち21%の人がB型肝炎の抗体が見つかっています。5人未満の人でも6%の人で抗体が検出されました。複数の相手と性交渉をすると、肝炎に感染するリスクが高くなるので注意が必要です。日常生活では他の人にうつる恐れはありませんが、ディープキスで感染したケースも確認されています。

B・C型肝炎の感染を防ぐためには、性行為の際にコンドームを着用する必要があります。血液や体液の接触を避けることで感染を予防することができますが、B型肝炎については他の病原体よりも伝染性が強いので注意が必要です。性交渉の際にコンドームを着用していたとしても、ディープキスなどをすると感染する恐れがあります。B型肝炎については、ワクチン接種で予防する方法もあります。